2012年3月8日木曜日

乱読のすすめ49-われ笑う、ゆえにわれあり


   哲学者、土屋賢二さんは、「われ笑う、ゆえにわれあり」(文春文庫)のなかで、つぎのように述べています。
   「ユーモア精神は最終的には、自分を笑うことができる能力、苦境に立たされても笑うことのできる能力、つまり、不幸を笑いに変える能力のことであろう。…窮地に追い込まれたり、死に直面したとき、冗談を飛ばせるかどうかが、人間性を評価する有力な基準になっているように思われる」

   3月4日、被災地、岩手県宮古市で開催された共産党の「早春のつどい」は、終始、笑いにつつまれました。
   第一部のわたしの拙い講演も、いつもなら5分に一回程度笑いを入れるのを、3分に一回に増やしました。第二部の懇親会では、みんなで歌ったり、踊ったりの大騒ぎ。明るく楽しいつどいになりました。

   関西でテレビ関係の仕事をしている学生時代の友人が、「人は明るい人についてくるものだ。いくら正しいことをいっても、暗い人にはついてこない」と言ったことがあります。
   笑いは明るさの一番大事な要素。また、免疫力アップ、血行促進、ストレス解消など、笑いは心身の健康にも役立ちます。

   以前から東北の方々は、関西人よりユーモアを解し、知的センスもいいとおもっていました。この間は、悲しみや苦難をかかえながらも笑顔で前に向かって進もうとされる姿をみて、東北人の芯の強さを感じています。

明るく皆を引っぱるお母さんたち
復興にむけてガンバロー
      逆境のときに笑える人こそ、ほんとうに強い人なのです。