1979年、アメリカのスリーマイル島で原子力発電所事故が起きたとき、高い放射線量のため、誰も修復作業のために中に入ることができないという事態となりました。
その翌年ひとりの科学者が、原発事故の現場など人間が立ち入ることができない場所で作業を行うため、リモコン操作で動かせるロボットを開発すべきだと提唱しました。「人口知能の父」とよばれる米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のマービン・ミンスキーさんでした。
しかし、それから31年もあとに起きた東電福島第一原発事故ですが、事故現場に有効に対応できるようなロボットは開発されていませんでした。