「大門さん、共産党躍進したから、ブラック企業なんかぶっ潰してよ。ボクもひどい目に合ったんだから」
東京市ヶ谷で居酒屋チェーンの名ばかり店長に疲れ果て、退職したB君がいいました。
そもそもブラック企業の言葉の意義は何なのか。
今野晴貴さんは、文春新書「ブラック企業」のむすびで次のように述べています。
「結局、ブラック企業という言葉の意味は何であるのか。それは若者が現状を変えなければならない状態であることを宣言したものである。そこには明確な定義もないし、象徴的な事件が名指しされているわけでもない」
「これまでただ自分を責めることしか知らなかった私たちの世代が、ブラック企業という言葉を発明し、この日本社会の現状を、変えるべきものだとはじめて表現したことにこそ、この言葉の意義はある」
B君にいいました。
「わかった。もちろん共産党はがんばるけど、きみもたたかいに加わろうよ。自分たちのたたかいなんだから」